国際湖沼環境委員会(ILEC)は、2022年7月24日(日)から30日(土)にかけて、マレーシア国立水利研究所(NAHRIM)から湖沼分野の研究者を招き、同国の湖沼流域環境の改善において住民が果たす役割の向上を目的としたワークショップを開催します。
このワークショップは、独立行政法人環境再生保全機構が実施する令和4年度地球環境基金助成事業の助成金を受け、 『マレーシアにおける住民の生態系サービス共有価値評価(PESSVA) の導入』プロジェクトの一環として実施します。PESSVAはILECが世界的に推進している統合的湖沼流域管理(ILBM)概念の重要な要素である『住民参加』を促進する手法の1つで、ケニアやインドでその有効性が確認されてきました。流域住民、漁業者、行政、事業者等、様々な湖沼流域利害関係者が湖沼の価値を評価し、彼らが主体的に結果の集約・統計分析に関わります。その結果の可視化を通じ、相互認識の一致・相違点等を発見することで、その理由や背景の幅広い議論を可能とし、持続可能な流域資源の利用と保全に向けた流域一体的な取組を促進します。