独立行政法人環境再生保全機構の地球環境基金助成金を受けて実施している『マレーシアにおけるPESSVA(住民の生態系サービス共有価値評価)導入プロジェクト』2年目になる今年度は、マレーシアペラ州に位置するブキットメラ湖(Bukit Merah Lake)を対象にPESSVA調査を実施します。
現地における調査に先立ち、令和5年8月20日(日)から25日(金)にかけてペラ州政府関係者を滋賀県に招へいし、対象湖沼地域の特性や湖沼管理状況について意見交換を行うと共に、フィールドトリップを実施しました。これらを通じて琵琶湖における湖沼利害関係者の連携した取組や上下流における湖沼環境管理を例にとり、湖沼管理における『住民参加』の重要性を強調しました。
参加したペラ州政府関係者は、「マレーシアでは周辺住民の参加や協力を得ることが難しい一方、日本では環境保全への住民参加が活発であることに驚いた。文化や習慣が違うのでなかなか同じようにはいかない部分はあるが、根気強く協力を得られるようにしたい。」と意見を述べておられました。
今後は、ブキットメラ湖で流域住民・漁業関係者・事業者等、様々なステークホルダーと協力体制の構築を図りながら調査・分析を進めていきます。