ILECは地球環境基金の助成を受けて、2022年度から3年間、マレーシアにおける住民の生態系サービス共有価値評価(PESSVA)の導入を進めてきました。そして引き続き2025年度からの3年間、PESSVAと統合的湖沼流域管理(ILBM)、さらにハートウェア(人の想いや共感を重視し、行動につなげる環境保全の考え方)を融合した手法をアジア諸国へ普及する取組を進めています。
その一環として、2026年2月12日にクアラルンプールにおいて、PESSVAの環境保全への貢献について議論するワークショップを開催しました。本ワークショップはマラヤ大学との共催で、住民、自治体関係者、専門家、大学生など45名が参加し、クラン川流域におけるPESSVA調査の展開可能性や、PESSVA-ILBM-Heartware手法の開発について活発な議論が行われました。議論では、PESSVAを都市の河川流域が抱える複雑な社会・環境の問題に対応するための仕組として活用することへの関心が示されました。参加者は、PESSVAによって行政や住民、企業などステークホルダー間の価値観の違いを明確化できれば、参加型ガバナンスの強化や都市の土地利用計画に活かせる情報となりうることを共有しました。さらに、環境問題の影響が人や地域によって異なることへの理解を深めることや、教育と組み合わせることで長期的な行動変化につながる可能性についても言及されました。


