ILECは開発途上国における流域管理のガバナンス向上への貢献、および水環境保全に関わるリーダーの育成を目的とした研修を実施しています。JICA(国際協力機構)や政府省庁などから、湖沼管理に関する研修プログラム事業を受託し、途上国の個人、組織、社会が自らのキャパシティ を発揮、強化、構築、 そして維持していくプロセスを構築できるよう研修に取り組んでいます。また、ILECの科学委員会メンバーと協力して、研修員の情報交換のためのネットワーク構築を推進していきます。
1989年から今日まで、ILECは世界0か国から453名の研修生を受けて入れています。 (2024年1月現在)
アジア
122
中南米
20
ヨーロッパ・中東
4
アフリカ
4
オセアニア
1
他にもオンラインセミナーを行い、1000名以上の参加者が水資源管理についての知見を深めています。
JICA 研修
JICAからの委託を受けて課題別研修「水資源の持続可能な利用と保全のための統合的湖沼・河川・沿岸流域管理」を実施しています。
研修教材の一部はこちらでご覧になれます。(下のバナーをクリックしてください。)
本研修はILBMの概念をベースに、行政機関、大学、NGO、企業等からの講師による講義を行い、ダムや排水処理施設、浄水場等の視察や環境NGO活動見学、企業との意見交換会なども取り入れています。
研修員は研修プログラムの中で、自国の湖沼に関する課題を発見・共有し、講義や視察、ディスカッションを通して、自分の課題に対処するためのアクションプランを作成します。帰国後もアクションプランの実践に励み研修での学びを活かしています。
ILBMについての講義
調査船に乗船しての水質モニタリング
淀川ダム訪問
浄化槽見学
「かばた」見学
企業との面談
環境教育事業
ILECは環境省や滋賀県からの委託を受けて、環境教育プログラムを実施しています。
その一つが、滋賀県から受託し海外の湖沼管理関係者を対象とする、湖沼流域管理の「琵琶湖モデル」の普及教育です。
「琵琶湖モデル」とは、琵琶湖の水環境保全を推進するために、産学官民で蓄積した技術やノウハウを基にした総合的な取組のことです。
ベトナムからの視察(下水道処理施設にて)
JICAニカラグア事務所オンラインセミナー