2022年12月19日(月)から25日(日)にかけてインドネシア共和国の中央ジャワ州スマラン県で開催された湖沼水質改善に関するワークショップの模様を速報でお届けします。
環境省からの委託を受けて いであ(株)と連携し、インドネシア中央政府および地方州政府行政官を対象に日本の事例を基に湖沼水質改善の条件や管理等を学ぶワークショップをインドネシア共和国の中央ジャワ州スマラン県において実施しました。
インドネシアでは、経済成長や都市化に伴う水質汚濁等の環境汚染が深刻化しており、政府・自治体の適切な管理能力の向上が急務となっています。そこで本ワークショップでは、日本の事例を紹介する座学に加え、スマラン県のラワペニン湖流域を実際に視察し、湖沼の状況や浸食・汚染源等の調査も実施しました。
補足) 世界有数の湖沼大国であるインドネシアでは、2016年にバリ島で第16回世界湖沼会議が開催されるなど湖沼環境保全取組が長年にわたり進められております。
また、今年3月に開催されました第5回国連環境総会(UNEA5.2)では、インドネシア政府を中心として提出された「持続可能な湖沼管理」の決議案が、世界175の国や地域・国際機関等の賛同を得て採択されています。なお、ILECでは、決議案の策定や採択に向け支援活動を展開しました。
追伸)視察で訪れたマンギハン村には畜舎があり、「周辺に生える草を家畜のえさにする」 → 「家畜の糞尿を肥料として利用、更にはメタンガスを採取し、生活熱源とする」という機能的なシステムが構築されていることに逆に驚かされた部分もありました。今回の訪問に際し、ご協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。