令和5年(2023年) 11月7日(火)から11月9日(木)にかけてハンガリー バラトンフュレド市において開催しました第19回世界湖沼会議(WLC19)での議論や参加者の意見を踏まえ、とりまとめられましたバラトン宣言概要は以下のとおりですので、お知らせします。
第19回世界湖沼会議 バラトン宣言抜粋
今回の世界湖沼会議は、持続可能な湖沼管理・Sustainable Lake Management(SLM)決議の採択後、初めて開催される世界規模の湖沼会議であり、気候変動との関連や、世界的に水生・陸生生態系に大きな影響を与えている異常気象(干ばつ、洪水)を含め、持続可能な湖沼管理における重要な課題と目標を明確にし、湖沼流域における統合的な気候変動対策計画策定の必要性を強調する貴重な機会となる。
・国連総会における「世界湖沼の日」の制定実現に向け、先導する各国政府および関連する国内外の非政府組織に対し、支援を加速、強化する。
「世界湖沼の日」の制定は、湖沼が人間の淡水需要や生態系の健全性、生物多様性において果たしている重要な役割に対する国際的な注目を集めるのに多大な貢献をする。
・ 政策立案者、科学者、コミュニティの参加を含め、持続可能な湖沼管理の取り組みにおいて科学と政策の連携を強化するためのツールを作成し、確実に実施する。特筆すべき例として、SDGsに着想を得た、日本の琵琶湖流域の保全と持続可能な管理のための「マザーレイク・ゴールズ」を挙げる。
・湖沼流域管理の課題に取り組むため、政策立案者、一般市民、関係するすべての湖沼利害関係者による積極的な湖沼管理を強化し、地域、国、地方レベルでのSLM決議の実施などの活動に対処するため、理解しやすい言葉で、現状と必要な措置に関する定期的な評価報告書を作成する。
・持続可能な湖沼管理を促進するために、計画、意思決定、実施、評価など、あらゆるレベルで、若者の情熱、エネルギー、ビジョンを動員する。
なお、英語版(原文)および日本語版(仮訳)は、こちらのページよりPDF形式で閲覧/ダウンロード可能です。